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smashing.mag のライターTaiki “tiki” NISHINOさんにコメント頂きました!
去年のクアトロワンマン〜フジロックと節目節目には常に観てきてくれている smashing.mag のライターTaiki “tiki” NISHINOさんに、 コメの日8/8@新代田FEVERワンマンへ向けたコメントいただきました!!
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闇鍋のようなバンド
はじめてリディメイツを見たのはスラッカーズ来日の時で、場所は渋谷のラッシュだった。 スカ・イン・ザ・ワールド(レーベル)第一弾国内アーティストとして、 スラッカーズのフロントアクトに抜擢されたと記憶している。 その頃のリディメイツは、レーベルの名が示すとおり、「スカ」をやっていた。 さて、今のリディメイツはというと、ジャマイカのみならず、様々な国の音を取り込んで、 バラエティ豊かな色彩を放っている。吹き散らすサックスは獣のようで、 トランペットはジャズを意識した音色を響かせ、ギターはまるで、ジョン・フルシアンテが つま弾きそうなフレーズを差し込んでくる。変拍子や転調もあって、曲だけでなく、 音そのものが、「ジャンル」でひとくくりにされることを全力で拒否しているかのようだ。 いろいろな音を盛ってはいるけれども、不思議とわかりにくくはない。 リディメイツは決まって、「ここぞ!」という場所、ブレイクの一点で歩調を合わせてくれるのだ。 ユニゾンから、しれっと和音に展開したり、各メンバーにスポットを当てたり、 エフェクトが踊ったりもする。だが、必ずその先には皆で足並みを揃え、 一気にリミッターを外すタイミングを用意してくれているし、 なにより、変化に富んだライヴは、セッションの中で曲が生まれる瞬間を見せてくれているかのようだ。 リディメイツは、メンバーのそれぞれの感性で選んだ「具材」や「食材」を持ち寄って、 グツグツと煮込んだ「闇鍋」のようなバンドではないか。 好き嫌いはあるだろう、だけれども、ひとたびこちらの感性がバチッとはまれば、病みつきとなることうけ合いだ。 「LOVE & 米粒残すな!」こと「ラブコメ」は、ワンマンライヴを軸として、 ゲストヴォーカルとDJを迎えたイベントだ。そのおかしなネーミングに加え、 かつお節まで付いてくるというのだから、お得なのかなんなのかよくはわからないけれども、 是非、足を運んでみて欲しい。
Taiki “tiki” NISHINO(smashing.mag)smashing.mag
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